世界を救うために奮闘するお話
「うむ、よろしく頼んだぞリコット」
と、ルシウスが上司の顔で答えると

「リコットのエスコートは
俺でいいよねー?」
と、リチャードがリコットの肩に手を置いて
ニッと笑った。

お兄様からエスコートされたい女性は
たくさんいると思うのですが…

ルーシア様とメイファン様の
どちらかにお願いすると
血を見る可能性大なので
わたくしが無難ですね、、、

ただ、毎回お兄様のエスコートだと
周囲からドス黒い凄く嫌な感じが
するんですのよね、、、

かといって
ルシウス様にエスコートされても
ローにエスコートされても
同じく嫌な感じがするしで、、、

それはなんだかわからない。
何か邪悪な力が働いてるのか?
ただの嫉妬なのでしょうか?

結局のところ
誰にエスコートして頂いたとしても
一緒ですわね、、、

「もちろんですわ、お兄様」

リコットがリチャードに微笑むと
ホッとした様子でリチャードは
項垂れた。

「あーあ、この世から
夜会なんか無くなればいいのに…」

と、心底嫌そうな顔で
リチャードがつぶやくと

「本当ですわね。」
「本当だな。」

と、リコットとルシウスの
言葉がかぶり

思わず3人で吹きだした。笑
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