世界を救うために奮闘するお話
リコットがルキアスを
肩に抱き寄せた瞬間に

ピーチパティが
ドカドカと駆け寄ってきて

リコットの顔を見ると
目を見開いた。
そして
なんで、あんたがここにいるのよ!!!
と、心の中で盛大に叫んだ。

「はじめまして、ブライト男爵令嬢。
こんな姿でご挨拶する事をお許しください」

リコットはニコリともせず
形式上の挨拶をすると

なんなのこの女?!
私の事舐めてるのかしら?

ピーチパティは激しく憤った。

「はい?!メルディ姫殿下とは
はじめましてではございません。
オーネスの学校でお会いしましたわ。」

すると、リコットは
はて?
と、首を傾げたので

ピーチパティは更に不満顔で
リコットを見やる。

「そうでしたか、、
申し分けございません。
わたくしにはジグンのローハン王子しか
友人がおりませんでしたので…」と
済まなそうにリコットが言うと

もう、ピーチパティの顔は
般若のようであった。

この女!本当に忌々しい!!

「はい!存じておりますわ!
いつも、片時も離れずに
ご一緒でしたものねっ。」

本当邪魔でしょうがなかったわ。
こざかしい女!!

「ローハン様はさぞ堅苦しい
学生生活だったかもしれませんね。
愛も情けもないお相手のご面倒で、、、」

と、ピーチパティは最早
身分の差も忘れ嫌味を言いまくる。
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