世界を救うために奮闘するお話
リコットは我関せずという感じで
その全てを軽く受け流すと

「話しを折って申し分ありませんが
殿下のお身体が優れないようなのです。
部屋を一室用意してくださいませんか?」
と、ピーチパティにお願いをする。

そして、

「ルキアス様、、、大丈夫でございますか?」

と、軽く背中をさすりながら
ルキアスを気遣う。

だが、ルキアスは下を向いたまま
何も言わない。

それを見たピーチパティは
一気に機嫌が回復する。

よしっ!ちょっと効き目が悪いけど
かかってるわ!
全く!!この女のせいね。
妙な力を持ってるから。

でも、これくらい効いていれば
あんたなんか私の敵じゃないのよ!
少し目を離しても大丈夫ね。

この女には私の力は
破れやしないわ!

この魔法が何かすら
わかっていないはずよ。

それならば、この女を
この会場から追い出した方が良さそうね。

まだまだやらないといけない事が
残ってますものねー笑

「ああ、それは大変でございますね。
すぐにお部屋を準備致します!」
と、ピーチパティが従者を呼びつけて
部屋を用意するように言い付けた。

「ただ、私には主催者としての仕事が残って
おります。殿下に付き添って頂けますか?」と

リコットに頭を下げた。

「もちろんですわ。
ご配慮の程ありがとうございます。
それでは失礼を致します」と

リコットが頭を下げると
ルーシアとメイファンも
それに習って頭を下げた。

「ルーシア様、メイファン様も
お付き添い頂けますか?」

リコットが尋ねる

「「もちろんですわ」」と
2人も席を立つ。

それでは参りましょう、と
リコットがルキアスを支えて
立たせようとすると、リアムも
手を貸し、2人で支える。

こうして、ルキアス、リコット
ルーシア、メイファン、リアムの一行は
会場を後にしたのであった。
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