世界を救うために奮闘するお話
リチャードはルシウスを自分の後ろに下げ
手を後ろに組んでたたずんでいた。

その後ろでルシウスは首元を気にしたり
こめかみに手を触れ首を傾げていた。

あ〜〜ん
リチャード様素敵!!
なんて麗しいの、、、

えっ?もしかして
私の力が効いてない?
あの女の兄だから
多少耐性があるのかしら?

疑問に思いながらも
ルシウスに再度触れるのは
難しいと判断したピーチパティは

ローハン様、、、からにしましょうと
標的を変えた。

ローハン様、ずっとお慕いしておりました。

ピーチパティは潤んだ瞳で
ローハンを見上げると
「あの、ローハン様?
わたくしオーネスの学校で
貴方様とご一緒だったんですのよ。
学校では良くお見かけしておりました。」

話しを急にふられて
ビクッとなったローハンであったが
平静を装って

「そうでしたか、、。
それは、失礼を致しました。
大陸中の貴族以上の生徒がおりましたゆえ」
と、軽く頭を下げる

ああ〜ん、ローハン様とっても素敵!!
あの女とは全く違う反応だわ。紳士ですのね。

思い出すだけで腹が立つ。

「私も何度かお声かけしようと
致したのですが、ローハン様はいつも
メリディの姫殿下とおられたので、、、
あの方とは、先程お会いしたのですが
ローハン様しかご友人がいないと、仰られて
おりました。私ビックリしてしまいましたわ」

オーホホホホホとピーチパティが笑う。

すると、ローハンも
「そうでしたか、、。
リコットと俺は親友なんですよ。
俺の方が世話になってばかりですが、、、」
と、穏やかな笑みを見せ、リチャードを見ると
リチャードも苦笑いした。

苦笑いとて、リチャードの笑みは
破壊力抜群であった。
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