復讐相手の将軍閣下が望むので、専属の侍女としてお仕えすることになりました~溺愛されても餌付けされても、すべてを奪ったあなたを許すつもりはありませんのであしからず~
宰相は、プリプリ怒りながら去って行った。
そのとき、侍女長から宣告されてしまった。
「マキ・セルデン。配置換えよ」
侍女長は、威厳たっぷりに切り出した。
「これからすぐ、あなたは皇宮内の別宮へ行くのよ。マキ。今日からあなたは、ウオーレン・シャムロック将軍付きの侍女になるの」
「はいいいいい?」
おもわず叫んでしまった。
「あの、ウオーレン・シャムロック将軍って、この前のパーティーのときの気取った銀仮面の人ですよね?」
「マキ、やめなさい。将軍は、皇子の一人なのよ」
「す、すみません。ですが、ちょっとミスしたわたしが、彼付きの侍女に? どう考えたって、ふつうはイヤなのではないでしょうか。もっとも、彼が物忘れがひどいのなら話は別ですが。いずれにせよ、わたしだったらぜったいに勘弁してって感じになります」
「マキッ、やめなさい」
「す、すみません」
侍女長は、いったいいつから皇宮で働いているのだろう、というくらい古株である。ある意味、皇帝陛下よりも貫禄があるかもしれない。
そのとき、侍女長から宣告されてしまった。
「マキ・セルデン。配置換えよ」
侍女長は、威厳たっぷりに切り出した。
「これからすぐ、あなたは皇宮内の別宮へ行くのよ。マキ。今日からあなたは、ウオーレン・シャムロック将軍付きの侍女になるの」
「はいいいいい?」
おもわず叫んでしまった。
「あの、ウオーレン・シャムロック将軍って、この前のパーティーのときの気取った銀仮面の人ですよね?」
「マキ、やめなさい。将軍は、皇子の一人なのよ」
「す、すみません。ですが、ちょっとミスしたわたしが、彼付きの侍女に? どう考えたって、ふつうはイヤなのではないでしょうか。もっとも、彼が物忘れがひどいのなら話は別ですが。いずれにせよ、わたしだったらぜったいに勘弁してって感じになります」
「マキッ、やめなさい」
「す、すみません」
侍女長は、いったいいつから皇宮で働いているのだろう、というくらい古株である。ある意味、皇帝陛下よりも貫禄があるかもしれない。