復讐相手の将軍閣下が望むので、専属の侍女としてお仕えすることになりました~溺愛されても餌付けされても、すべてを奪ったあなたを許すつもりはありませんのであしからず~
「レッド・ローズ」である。そのまんまの名前ということには目をつぶるとして、彼女は最高の相棒になるに違いない。

 駆けることの爽快感は癖になる。もう忘れられない。

 草原を駆けまくったあと、いったん厩舎に戻って馬の世話の仕方を習った。

 体調管理なども含め、やることはいろいろある。

 いたらないところばかりだろうけど、出来るだけ自分一人でやってみたい。

 これでもうウオーレンにかかりっきりになっている場合じゃないわよね。

 ひととおり習ってから、街に行くことになった。

 森の中から皇宮の外へ行くことの出来る抜け道があるらしい。

 馬はかえって目立ってしまう。

 だから、歩いて行くという。

 乗馬服から自分の持っている服に着替えようとした。だけど、やめておいた。

 ボロボロの服で帝都の服屋に行ってもバカにされるかもしれないから。
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