微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
今日の様子から見ても、
インキュバスの色仕掛けなんて、
ぜってぇーーームリだし!!

「宿舎は、フェアリー領の大使館だろう。
俺たちは、上空から敷地に入れるが、建物の中には入れない」

アラゴンは腕組みをしたまま、
大アラゴンに向かって、
あきらめさせるように言った。

治外法権、魔力結界があるので、
相手の許諾がなければ、
建物内には、入れないのだ。

「姿を変えるのも手かな」
大アラゴンの提案に、
息子のアラゴンは口をゆがめた。
「お前はいつも、何になるんだ?」

「俺は普通、コウモリとか
オオカミなんかになるけど」
だから、ムリとアラゴンは言いたかったが

「もっと、小さなものがいいな」
大アラゴンは、懐から杖を取り出して、アラゴンに向けた。

「ネコがいい」

「俺・・やだよ。猫は魔女だぞ」
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