微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
アラゴンがヒッと、肩をすくめた。
が、杖の先から、ピシッと光の亀裂が走り、
アラゴンは黒猫になっていた。
「うーーーん、黒猫では・・・
普通すぎて、芸がないな」
大アラゴンは、不満げに首をかしげた。

「オヤジ、なに言ってんだにゃぁー!!」

大アラゴンは、息子のアラゴンの文句を無視して、杖を軽く振った。
「なんだにゃぁ、これって!!!」
次の瞬間、
アラゴンは、なんとベビーピンクの、ふわふわの猫になっていた。

「はははっは、おもしれーなぁ」
それを見て、
大アラゴンは腹を抱えて、笑い転げている。

アラゴンはむかついて、
「調子に乗るんじゃねーにゃぁ、
このっ、クソオヤジ!!」

ピンクのフワフワ猫が、大アラゴンに飛びかかろうとすると、
すぐに、杖の先から光の筋が放たれた。

「おうっ、かわいーなぁ」
ピンクのフワフワの子猫が、
大アラゴンの上着に爪をかけて、
情けなく、ぶらさがっている。

< 29 / 61 >

この作品をシェア

pagetop