微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
「よろしく!お願い!します!」
アクアは酸欠になりそうな感じで、胸を押さえた。

「ここでは、声がでかくないと務まらん!
悪ガキ魔族をなめるなよ」
アラゴンはそう言って、
アクアの履歴書を取り上げた。

「んで、教える教科は、なんだ?」
「武器全般、軍事学です」

「はぁ、なんだとぉ」
アラゴンの声が裏返り、
初めて、いぶかし気にルビーの瞳が細められた。

目の前の、ひねったらボキッと折れそうな、フェアリー、

それも女だ。

「得意なのは・・・弓か」
アラゴンは口を尖らして、
首をボキボキしてひねった。

「はい、フェアリーの大会で優勝しました」
アクアは、きっちりと、
気を付けの姿勢を崩さないまま、答えた。

「わかった、明日から俺の補佐をしろ」
アラゴンはそう言って、
何か思いついたように、口角をあげた。
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