朝なけに
「あの、中さんが…その…不良になった理由ってなんですか?」
「不良って」
鼻で笑われる。
でも、他にどう訊いていいのか言葉が思い付かない。
「俺、昨日話したが中学はアイツらとは別で。
元々行ってたエスカレーター式の学校はすげぇ学力が高くて。
中学受験は、必死で塾とか行ってなんとかなったけど。
それで力尽きたつうか、段々と馬鹿らしくなって来て。
すぐに勉強に付いていけなくなった」
「はい」
「なんかな、一つがどうでもよくなると、全部がどうでもよくなった。
その頃から、色んな奴と喧嘩するようになって。
俺、昔から格闘技とか好きで空手とかもやってて、本質的に戦うのが好きなんだろうな。
他の奴が弱いのか俺が強いのか、喧嘩で負け知らずで。
そうすると、周りは俺にビビッて従い出して。
で、外部の高校入って、千里や照を潰したらアイツらのグループのリーダーみたいに俺はなってしまって。
千里や照とは、対等なんだがな」
その中さんの過去は、武勇伝みたいなものなのかもしれないが、
本人は他人事のように淡々と語る。
「千里や照も、俺とちょっと似てて。
何かに怒ってて。
多分、俺ら三人の家庭はちょっと複雑でそれが大半の理由だろうな。
そんな俺ら三人が集まったら、そうやって悪い事ばっかするようになって。
そんな感じか?」
「あの…思春期とかは繊細なので、なんか分かるような気がします。
私は特に親に反抗期とかもなく、あまり悩みもなく今まで生きて来ましたけども」
そんな私だけど、ある程度の年齢になると、親にノックもせず部屋の扉を開けられたりしたら嫌だとか、
ちょっとラブシーンの多い漫画を親に見つからないように隠していたりとかはある。
スマホなんかも絶対親に見られたくないし。
「だろうな?お前はそんな感じする」
そう笑われる。
嫌な感じではないけど。
「不良って」
鼻で笑われる。
でも、他にどう訊いていいのか言葉が思い付かない。
「俺、昨日話したが中学はアイツらとは別で。
元々行ってたエスカレーター式の学校はすげぇ学力が高くて。
中学受験は、必死で塾とか行ってなんとかなったけど。
それで力尽きたつうか、段々と馬鹿らしくなって来て。
すぐに勉強に付いていけなくなった」
「はい」
「なんかな、一つがどうでもよくなると、全部がどうでもよくなった。
その頃から、色んな奴と喧嘩するようになって。
俺、昔から格闘技とか好きで空手とかもやってて、本質的に戦うのが好きなんだろうな。
他の奴が弱いのか俺が強いのか、喧嘩で負け知らずで。
そうすると、周りは俺にビビッて従い出して。
で、外部の高校入って、千里や照を潰したらアイツらのグループのリーダーみたいに俺はなってしまって。
千里や照とは、対等なんだがな」
その中さんの過去は、武勇伝みたいなものなのかもしれないが、
本人は他人事のように淡々と語る。
「千里や照も、俺とちょっと似てて。
何かに怒ってて。
多分、俺ら三人の家庭はちょっと複雑でそれが大半の理由だろうな。
そんな俺ら三人が集まったら、そうやって悪い事ばっかするようになって。
そんな感じか?」
「あの…思春期とかは繊細なので、なんか分かるような気がします。
私は特に親に反抗期とかもなく、あまり悩みもなく今まで生きて来ましたけども」
そんな私だけど、ある程度の年齢になると、親にノックもせず部屋の扉を開けられたりしたら嫌だとか、
ちょっとラブシーンの多い漫画を親に見つからないように隠していたりとかはある。
スマホなんかも絶対親に見られたくないし。
「だろうな?お前はそんな感じする」
そう笑われる。
嫌な感じではないけど。