朝なけに
帰りは、来た時に降りたM駅から1駅離れた駅から電車に乗る。
ラーメン屋からはこちらの駅の方が近いから。
「気をつけて帰れよ」
中さんにそう言われ、はい、と返す。
帰る方向が違うので、乗る電車が中さんと違う。
「もう電車来るから行けよ?」
そう促され、乗る方面のホームへの階段を上るので、中さんに背を向けた。
振り向きたいな、と思うけど。
振り向いたら、きっと帰れなくなる。
なんとなく、今夜は大人しく帰る方がいいのだろうな。
さっき、私に対する気持ちがよく分からなくて、中さんは困っていて。
中さんを、困らしたくないなって。
ホームに行くとすぐに電車が来て、それに乗り込む。
出発する直前、二つ向こうのホームに中さんの姿が見えた。
声は届かないから、大きく手を振る。
それに気付いた中さんは、遠くからでも笑っているのが分かる。
電車が出発して、中さんの姿が小さくなって行く。
なんだか、これが最後じゃないのに、中さんとの別れにとても胸が痛くなった。
ラーメン屋からはこちらの駅の方が近いから。
「気をつけて帰れよ」
中さんにそう言われ、はい、と返す。
帰る方向が違うので、乗る電車が中さんと違う。
「もう電車来るから行けよ?」
そう促され、乗る方面のホームへの階段を上るので、中さんに背を向けた。
振り向きたいな、と思うけど。
振り向いたら、きっと帰れなくなる。
なんとなく、今夜は大人しく帰る方がいいのだろうな。
さっき、私に対する気持ちがよく分からなくて、中さんは困っていて。
中さんを、困らしたくないなって。
ホームに行くとすぐに電車が来て、それに乗り込む。
出発する直前、二つ向こうのホームに中さんの姿が見えた。
声は届かないから、大きく手を振る。
それに気付いた中さんは、遠くからでも笑っているのが分かる。
電車が出発して、中さんの姿が小さくなって行く。
なんだか、これが最後じゃないのに、中さんとの別れにとても胸が痛くなった。