朝なけに
中さんの住むこの部屋のバスルームは、とても広くて高級感があった。
中さんが先に使ったから、熱がこもり濡れている。


ふと、目線の先にあるラックに、洗顔フォームもそうだけど化粧落としのオイルのボトルがある。
洗顔フォームは分からないけど、化粧落としは中さんのものではないだろう。


中さんに彼女は居ないと照さんは言っていたけど、
女性がこの家に泊まりに来たりとかはあるのかもしれない。


あ、でも、そういった女性とは限らない。
姉や妹、もしかしたらお母さん?


なんて…。


多分、中さんは彼女は居ないけど、女には不自由してないだろうな。
だって、中さん凄く格好いいし。
私の事もこうやって簡単に部屋に入れて、それなりに遊んでいる人なのだろうな。



風呂から上がり洗面台を見ると、デパコスのような化粧水と乳液がある。
それに、着替えだと用意されているスウェットは、どうみても女性のサイズ。中さんには小さい。


頻繁に、女性が出入りする家なんだろうな。




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