朝なけに
夜、キャバクラの待機席で先日私を指名してくれた数人に営業LINEをしていると、中さんからLINEが来た。
中さんはアイコンの写真を設定してなくて、逆にそれで目立っている。
(悪いけど、今夜は来るな)
中さんのトークルームを開くとそう書かれていて、今夜は中さんに会えないのか、とショックはショックなのだけど…。
(分かりました)
私が落ち込んでいるのは、単純に中さんに会えない事ではなくて。
断られた理由を予想して。
もしかしたら、仕事かもしれないし、私が思っているのとは違うかもしれないけど。
勘、というか、ピンと来てしまった。
きっと今夜は、中さんは一番目の女性と会うのだろうな。
今夜も22時を過ぎると、秋山店長から上がっていいと声を掛けられた。
そして、帰り支度を済ませ、今夜も千里さんが居るオーナー室へと行く。
「あの…、ドレス、自分でも用意した方がいいですか?」
私はお店のドレスを毎日借りている。
みんな自分で用意しているっぽい。
全員かは知らないけど。
「お前ごときは、レンタルで構わねえだろ?」
今夜の千里さんは、パソコンを開いてなくて。
ただソファーに座って煙草を吸っている。
「…そうですね」
本当は、こんな事が訊きたくてオーナー室に来たわけじゃない。
「遅くなる前に、さっさと帰れよ?
この辺り変な奴多いから」
やはり、千里さんは強面な見掛けとは違い、けっこう優しい。
なら、教えてくれないだろうか。
中さんはアイコンの写真を設定してなくて、逆にそれで目立っている。
(悪いけど、今夜は来るな)
中さんのトークルームを開くとそう書かれていて、今夜は中さんに会えないのか、とショックはショックなのだけど…。
(分かりました)
私が落ち込んでいるのは、単純に中さんに会えない事ではなくて。
断られた理由を予想して。
もしかしたら、仕事かもしれないし、私が思っているのとは違うかもしれないけど。
勘、というか、ピンと来てしまった。
きっと今夜は、中さんは一番目の女性と会うのだろうな。
今夜も22時を過ぎると、秋山店長から上がっていいと声を掛けられた。
そして、帰り支度を済ませ、今夜も千里さんが居るオーナー室へと行く。
「あの…、ドレス、自分でも用意した方がいいですか?」
私はお店のドレスを毎日借りている。
みんな自分で用意しているっぽい。
全員かは知らないけど。
「お前ごときは、レンタルで構わねえだろ?」
今夜の千里さんは、パソコンを開いてなくて。
ただソファーに座って煙草を吸っている。
「…そうですね」
本当は、こんな事が訊きたくてオーナー室に来たわけじゃない。
「遅くなる前に、さっさと帰れよ?
この辺り変な奴多いから」
やはり、千里さんは強面な見掛けとは違い、けっこう優しい。
なら、教えてくれないだろうか。