朝なけに
千里さんに連れられというか、後を追い、
キャバクラから出て直ぐ近くにある24時間営業の大きな喫茶店へとやって来た。
「腹減ってるなら、何か食え」
と言われるが、仕事中にちょこちょこと食べ物を口にしているので、お腹は空いてない。
そして、今夜もオレンジジュースは嫌な程飲んだ。
あ、と思い、通されたテーブルに座ると直ぐにメニューを開く。
やっぱり、ある。
「私、このパンケーキにします!」
都会に出たら、絶対にパンケーキを食べるのだと決めていた事を思い出した。
「ああ」
千里さんは、近くに居たウェイターさんに、私のパンケーキとホットコーヒーを注文した。
「千里さん、食べないのですか?」
「ああ。夕方にけっこう食ったから腹減ってねぇ」
飯でも行くか、とか言うから、てっきり凄く千里さんはお腹を空かせているのかと思ったけど。
じゃあなんで、こうやって私をご飯に誘ったんだろう?と考える。
先程、中さんのドタキャンで私は落ち込んでいて、
そんな私を元気付ける為に?
千里さん、見た目は怖いのに本当に良い人だな。
「お前、何さっきから、俺の顔をジーと見て来る?」
千里さんはちょっと不機嫌そうで、スーツのジャケットから取り出した煙草に火を点けている。
「いえ。特に理由はないです」
なんとなく、見た目は怖いけど実は良い人だな、と千里さんに対して感動していたとか言いにくい。
キャバクラから出て直ぐ近くにある24時間営業の大きな喫茶店へとやって来た。
「腹減ってるなら、何か食え」
と言われるが、仕事中にちょこちょこと食べ物を口にしているので、お腹は空いてない。
そして、今夜もオレンジジュースは嫌な程飲んだ。
あ、と思い、通されたテーブルに座ると直ぐにメニューを開く。
やっぱり、ある。
「私、このパンケーキにします!」
都会に出たら、絶対にパンケーキを食べるのだと決めていた事を思い出した。
「ああ」
千里さんは、近くに居たウェイターさんに、私のパンケーキとホットコーヒーを注文した。
「千里さん、食べないのですか?」
「ああ。夕方にけっこう食ったから腹減ってねぇ」
飯でも行くか、とか言うから、てっきり凄く千里さんはお腹を空かせているのかと思ったけど。
じゃあなんで、こうやって私をご飯に誘ったんだろう?と考える。
先程、中さんのドタキャンで私は落ち込んでいて、
そんな私を元気付ける為に?
千里さん、見た目は怖いのに本当に良い人だな。
「お前、何さっきから、俺の顔をジーと見て来る?」
千里さんはちょっと不機嫌そうで、スーツのジャケットから取り出した煙草に火を点けている。
「いえ。特に理由はないです」
なんとなく、見た目は怖いけど実は良い人だな、と千里さんに対して感動していたとか言いにくい。