朝なけに
仕事終わり、すぐに中さんのマンションへと行く。
その道中、コンビニで色々とお泊まりに必要なものを買い込む。
今夜は中さんに会えないと思っていたから、何も用意して来ていない。
昨日、ドタキャンされたばかりで、なんとなく私から会いたいと言いづらかったし、
まさか中さんの方からこうやって誘って貰えるなんて夢にも思わなかった。
私が思っているように中さんは昨日一番目の女性に会ったのなら、その翌日に他の女を誘わないんじゃないかって。
それを思い出すと浮かれる気持ちが沈むが、やはり浮かれてしまう。
好きな人に会えるのは嬉しいから。
「お前、今日も千里の店出てたのか?」
玄関の扉を開いた中さんは、そう言う。
私の顔をジーと見ているので、この濃いメイクでそれが分かったのだろう。
私もだけど、中さんも用件しかLINEで送らないから、こうやって部屋を訪ねる時間とかも決めていない。
当たり前のように部屋に居るものだと私は来たが、中さんがまだ帰って来てない可能性もあったのか、とふと思う。
一昨日と違い、今夜の中さんはもうシャワーも済ませているのか、部屋着姿。
「もしかして、待たせましたか?」
中さんから誘いのLINEを貰って、3時間以上経っている。
「いや。今日も千里の店終わりに来るんだろうな、と思ってたから。
そんなに早くはないとは思ってた」
「そうですか」
「とりあえず、さっさと入れよ?」
中さんはそう言うと、扉から手を離して部屋の奥へと戻って行く。
私は閉まりそうな扉を開けて中に入ると、すぐにその背を追う。
その道中、コンビニで色々とお泊まりに必要なものを買い込む。
今夜は中さんに会えないと思っていたから、何も用意して来ていない。
昨日、ドタキャンされたばかりで、なんとなく私から会いたいと言いづらかったし、
まさか中さんの方からこうやって誘って貰えるなんて夢にも思わなかった。
私が思っているように中さんは昨日一番目の女性に会ったのなら、その翌日に他の女を誘わないんじゃないかって。
それを思い出すと浮かれる気持ちが沈むが、やはり浮かれてしまう。
好きな人に会えるのは嬉しいから。
「お前、今日も千里の店出てたのか?」
玄関の扉を開いた中さんは、そう言う。
私の顔をジーと見ているので、この濃いメイクでそれが分かったのだろう。
私もだけど、中さんも用件しかLINEで送らないから、こうやって部屋を訪ねる時間とかも決めていない。
当たり前のように部屋に居るものだと私は来たが、中さんがまだ帰って来てない可能性もあったのか、とふと思う。
一昨日と違い、今夜の中さんはもうシャワーも済ませているのか、部屋着姿。
「もしかして、待たせましたか?」
中さんから誘いのLINEを貰って、3時間以上経っている。
「いや。今日も千里の店終わりに来るんだろうな、と思ってたから。
そんなに早くはないとは思ってた」
「そうですか」
「とりあえず、さっさと入れよ?」
中さんはそう言うと、扉から手を離して部屋の奥へと戻って行く。
私は閉まりそうな扉を開けて中に入ると、すぐにその背を追う。