切れない縁3 南関東営業所
「アラ!智子と剛史。わざわざ来てくれたのね。」

「お母さん、駅の階段から転げ落ちたって聞いて…」

「うん。この通り足を骨折しちゃった〜ハハ。
心配させてごめんね。」

「ハァ〜骨折で済んで良かった〜」

「婆ちゃん、頭とか打ったりしなかったの?」

「頭は大丈夫だけど、腕とか体を打っちゃって…痛いの」

「智子も剛史もありがとう。俺も気が動転してさ〜」

「うん。剛史、心配してる博之さんやみんなにどんな状態か電話してきてくれる?」

「うん。婆ちゃんは右足の骨折だね。全治どのくらいなの?」

「なんだかね、3ヶ月くらいみたい退院は体のアザが良くなってからみたい」

「うん。わかった。電話してくるわ」

剛史が電話している間にお父さんとお母さんで退院してから3ヶ月くらい私が実家へ滞在して看病と家事をする事にしたが、一応、石野の家族と相談してからということにした。

とりあえず、実家へ行きお父さんと入院に必要なものを取りに行った。

お父さんと病室へ戻ると
「おかえり、痛み止めの薬が効いてるのかさっき寝たところ」

「ありがとう剛史。」

「じゃあ剛史、悪いけどウチに戻ろうか。お父さん、また連絡するね。土日は病院で看病代わるからね。」

「ありがとう智子。」

「じゃあ、今日は帰ります。」

「ああ、気をつけてな」

と剛史と病院から戻る事にした。
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