切れない縁3 南関東営業所
井上くんのお通夜の日時を、恵理ちゃんとみさちゃんにも連絡した。
恵理ちゃんは参列できるが、みさちゃんは参列できないので、私が御香典を立替える事にした。
お通夜は会社関係の社員たちが多く、かなりの人数だった。
お通夜が始まる前に入口にいた井上家の皆さん。
私と恵理ちゃんはご両親に会釈してから美波ちゃんを抱きしめた。
「美波ちゃん…
何て言ったらいいか……」と私が言うと
目を真っ赤にした美波ちゃんは、
「先輩…来て下さってありがとうございます」と辛そうな顔で私たちに挨拶してくれた。
後ろからもたくさん参列者の方々が挨拶しているので、私も恵理ちゃんも美波ちゃんと離れて係の人の誘導で席についた。
お坊さんの読経が始まり、最後に喪主のお父さんからの挨拶でお通夜は終わった。
井上くんはお母さん似だったとわかった。
お兄さんはお父さん似。
健一郎くんは目元は美波ちゃんで体型は井上くんのように背が高くてガッシリしていた。
しかし、みんな憔悴し切っていた。
私と恵理ちゃんはまた井上家の皆さんに挨拶して斎場から出た。
恵理ちゃんが
「先輩…井上くんが不倫とか信じられないんです私。」
「同じ営業所にいた私だって信じられないもん」
「ウワサとか無かったんですか?」
「1年半前に、レストランで食事したのを見たとかホテルに入るところを見たとかは一時あったけど、その後にはそんなウワサもなかったし…
2人は同期でしょう。
私が休憩室で2人に会った時は美波ちゃんの話題も出て、そんなふうには見えなかった…」
「でも2人は不倫旅行へ行くような間柄だったんだ…」
「美波ちゃんが心配だけど、暫くそっとしておこう恵理ちゃん。」
「ハイ。そうですね」
恵理ちゃんは参列できるが、みさちゃんは参列できないので、私が御香典を立替える事にした。
お通夜は会社関係の社員たちが多く、かなりの人数だった。
お通夜が始まる前に入口にいた井上家の皆さん。
私と恵理ちゃんはご両親に会釈してから美波ちゃんを抱きしめた。
「美波ちゃん…
何て言ったらいいか……」と私が言うと
目を真っ赤にした美波ちゃんは、
「先輩…来て下さってありがとうございます」と辛そうな顔で私たちに挨拶してくれた。
後ろからもたくさん参列者の方々が挨拶しているので、私も恵理ちゃんも美波ちゃんと離れて係の人の誘導で席についた。
お坊さんの読経が始まり、最後に喪主のお父さんからの挨拶でお通夜は終わった。
井上くんはお母さん似だったとわかった。
お兄さんはお父さん似。
健一郎くんは目元は美波ちゃんで体型は井上くんのように背が高くてガッシリしていた。
しかし、みんな憔悴し切っていた。
私と恵理ちゃんはまた井上家の皆さんに挨拶して斎場から出た。
恵理ちゃんが
「先輩…井上くんが不倫とか信じられないんです私。」
「同じ営業所にいた私だって信じられないもん」
「ウワサとか無かったんですか?」
「1年半前に、レストランで食事したのを見たとかホテルに入るところを見たとかは一時あったけど、その後にはそんなウワサもなかったし…
2人は同期でしょう。
私が休憩室で2人に会った時は美波ちゃんの話題も出て、そんなふうには見えなかった…」
「でも2人は不倫旅行へ行くような間柄だったんだ…」
「美波ちゃんが心配だけど、暫くそっとしておこう恵理ちゃん。」
「ハイ。そうですね」