切れない縁3 南関東営業所
翌日、ゆっくり10時に起きた私。
子供たちは、すでに学校へ行っていなかったが、お店が定休日の博之さんがキッチンでコーヒーを淹れていた。

いい香りがした。

「お、智子おはよう。大丈夫か？朝メシにスープとパン食べれそう？」

「うん。食べたい」

「ちょっとコーヒー飲んで待ってろ。すぐ温め直すからさ」とコーヒーをダイニングテーブルに置いてくれた。

「うん。ありがとう」とコーヒーを一口飲むとスゥーと気持ちが落ち着いた。

その後、具だくさんのスープとガーリックバターを塗ってくれたトーストを出してくれ、ゆっくり食べた私。
そんな私の様子を見ながら向かい側でコーヒーを飲んでいた博之さん。

食べ終えてから、リビングのソファーに座るとおかわりのコーヒーを持って博之さんは隣りに座った。

「昨日は、後輩のご主人のお通夜だったんだろ？」

「うん…私が結婚した頃の仲良しの後輩…」
私は、美波ちゃんの気持ちを考えるると涙が出てきて博之さんに抱きついた。

「どうした？話せるなら全部モヤモヤした気持ちを吐き出せよ。な、」

「うん。長くなるけど聞いてくれる？」

「ああ。」
と、私は井上くんと美波ちゃんの馴れ初めから現在までの話しをして、本社で不倫騒動で降格して飛ばさた村瀬さんの話しもし、1年半前くらいに井上くんと村瀬さんの不倫のウワサも社内であった話もした。
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