切れない縁3 南関東営業所
そんな南関東営業所では優秀は井上くんだったが、ある部内の飲み会の時……
アミダくじで席を決めたので、たまたま課長の隣りになった私。
「お!安田さん。飲み会で隣りって初めてだなぁ。」
「そういえば、そうですね。課長はビールでいいですか?」
「ああ、乾杯した後は酎ハイにするわ。
そうだ安田さん、結婚おめでとう。」
「あ、はい…ありがとうございます。
今度、披露宴パーティーの招待状が出来上がったらお渡ししますので、宜しくお願いします」
「ああ。是非参列させていただくからな」
「ありがとうございます」
と私の結婚の話や、課長のお子さんの話しなどしていた。
仕事の話しになり、営業マン達の話しにもなった。
そして課長は
「井上なぁ。俺さアイツの事心配なんだよなぁ」
「え?井上くんですか?」
「うん。確かにいい営業マンだし、成績も良いんだけど、お人好しって言うか…
情にほだされるというかぁ…」
「え?そうなんですか?」
「ああ、安田さんは井上の担当じゃあないから知らないかな?
ついこの前も望月商店の発注伝票の売値を下げてるから、理由を聞いたらさ〜
望月商店の取引先のスナック2軒潰れて、かなりの売掛代金踏み倒されたから赤字になって大変だって愚痴られたらしくてさ〜
注文ももらったんだけど、勝手に売値を下げてるから俺と部長は注意して、値引きしたら戻せないからさ〜
俺も望月商店へ行って『今回はキャンペーン価格ですので、次回からまたいつもの値段になります。』って、頭下げに行ったら嫌みをたくさん言われたけど納得してもらえたから良かったけどさ〜
アイツの優しさっていうか…
目の前の事情だけで判断しちゃうところ?をさ〜
部長と俺は心配してるんだわ〜!」
「……まぁ、でも井上くんもコレに懲りて変わるんじゃあないですか?」
私達営業事務にはわからない人事評価。
この時の私はそんなに気にしていたかった。
アミダくじで席を決めたので、たまたま課長の隣りになった私。
「お!安田さん。飲み会で隣りって初めてだなぁ。」
「そういえば、そうですね。課長はビールでいいですか?」
「ああ、乾杯した後は酎ハイにするわ。
そうだ安田さん、結婚おめでとう。」
「あ、はい…ありがとうございます。
今度、披露宴パーティーの招待状が出来上がったらお渡ししますので、宜しくお願いします」
「ああ。是非参列させていただくからな」
「ありがとうございます」
と私の結婚の話や、課長のお子さんの話しなどしていた。
仕事の話しになり、営業マン達の話しにもなった。
そして課長は
「井上なぁ。俺さアイツの事心配なんだよなぁ」
「え?井上くんですか?」
「うん。確かにいい営業マンだし、成績も良いんだけど、お人好しって言うか…
情にほだされるというかぁ…」
「え?そうなんですか?」
「ああ、安田さんは井上の担当じゃあないから知らないかな?
ついこの前も望月商店の発注伝票の売値を下げてるから、理由を聞いたらさ〜
望月商店の取引先のスナック2軒潰れて、かなりの売掛代金踏み倒されたから赤字になって大変だって愚痴られたらしくてさ〜
注文ももらったんだけど、勝手に売値を下げてるから俺と部長は注意して、値引きしたら戻せないからさ〜
俺も望月商店へ行って『今回はキャンペーン価格ですので、次回からまたいつもの値段になります。』って、頭下げに行ったら嫌みをたくさん言われたけど納得してもらえたから良かったけどさ〜
アイツの優しさっていうか…
目の前の事情だけで判断しちゃうところ?をさ〜
部長と俺は心配してるんだわ〜!」
「……まぁ、でも井上くんもコレに懲りて変わるんじゃあないですか?」
私達営業事務にはわからない人事評価。
この時の私はそんなに気にしていたかった。