不器用女子は、落とされる。
それから、速川のくっつき度がさらに増した。一緒にいる時間は変わらないけど、なんというか、距離が近い。

まぁ、付き合ってるし…と受け入れていたらどんどんエスカレートしていって、しまいには教室でキスをされそうになった。
もちろんそれは全力で防いだけど、周りの目に耐えられずに、学校では半径1メートル以内接近禁止令を出したのは正解だと思う。
まぁ、それでも1メートルの距離にはいつもいるんだけど。

3ヶ月後、速川の家に呼ばれた私は初めてを速川にあげた。
あいつとは、キスしかしてなかったからね。

なんというか、うん。結果的には良かったんだと思う。最中は色んな意味で死ぬかと思ったけど、速川の事を下の名前で呼んだ時の顔はそりゃあもうやばかった。
なんか、愛おしいと思ってしまった。

あー、これが好きって事なんだろうな。

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