最強総長は姫を眠らせない。🌹番外編

 俺は特攻服のズボンのポケットに右手を突っ込む。
「あ、部屋の鍵ねぇ」

「え!? どこかに落としたのかな?」
「今から探しに……」

 俺は特攻服のポケットを探る。

「あ、お前のはあったわ」

 黒いキーケースについたゴールドのリボン付きの鍵を差し出す。

「これ……私の合鍵?」

「あぁ。雪乃(ゆきの)、開けて」

「うん」

 雪乃(ゆきの)は扉の鍵穴に鍵をさして回す。

 ガチャッ。

 鍵が解錠されると俺は扉を開け、一人だけ中に入り、ぱたんっと扉を閉めた。

「え、(そら)くん!?」

 俺は中から扉をゆっくりと開ける。
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