私が恋をしたのは、冷酷な完璧イケメンでした。
「駅まで戻れば帰れる?」


パニックな私の元に落ちてきた声。


声質的に男の人。


誰だろうと思って、


「えっ、」


と振り向くと、そこには超絶イケメンさんが立っていた。


「駅まで送る。」


「えっ、?あのなんで……」


「あんた、迷子の子助けてたから。」


なんで、この人がそんなことを……??


「いいから。帰りたいんだろ」


「は、はいっ」


正直、ちゃんと状況が分かっていないまま、男の人について行く。


少し歩くと、本当に駅に到着した。


「気をつけて」


どこか行っちゃう!ダメ。せめてお礼だけは言わないと!


手を振って、どこか別の場所へ行こうとする男の人を呼び止める。


「え、あのっ、ありがとうっございました!」


「ん、いいよ」


よ、よかったぁ、凄く優しい人………
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