私が恋をしたのは、冷酷な完璧イケメンでした。

1 (あなたに初恋した話)

1 (あなたに初恋した話)


2人で恋バナをしながら、教室へ入ると、私たちはそれぞれ指定された席に腰を下ろした。


そういえば……私の隣の席の人、入学式いなかったんだよなぁ……


どんな人なんだろ……



まぁ、いっか!いつか会えるし!今日は来るかな?


誰も座っていない、席を見つめていると、後ろのドアが開かれる音が聞こえた。


反射的にそちらに視線を移す。


サラサラした黒い髪。長身で、スラッと伸びた腕と足。


顔をあげたその人は……


「キャー!!あの人が結城(ゆうき)くん!?」


っっっ、、思わず息を飲む。


だってだって……あの人……


言葉には出せない私。
そんな中その人は、私の横を通って、、隣の席へ座る。


い、今しかない。声をかけて……みよう。


うん、きっと大丈夫。
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