私が恋をしたのは、冷酷な完璧イケメンでした。
なんか口調が…とは思ったけど、やっぱり、、そういうタイプの人かぁ…


だとしたら、なんでクリスマスの日優しさかったんだろうっていう疑問は残るけど…


なんか結城くんピリピリしてるし、無神経に聞いたら怒られそうだから黙っておこう。


「わ、かった。」


素直にそう返事をすると、結城くんは少しだけ眉をひそめたように見えた。だけど、私は言いたいことを全部飲み込んで口を噤んだ。


すると、他の女の子たちが私が黙ったのを見たからか、結城くんの方へかけてきて…
抱きつくような勢いで腕を掴んだ。


え……すごい…私が突き放されてるのを見た上でのこれってことだよね…??


女の子は真っ直ぐな方がモテるのかな〜


「きゃ!」


呑気なことを考えていた私の耳に叫び声が響いて、思わず横に視線を向ける。


どうしたんだろうと女の子の仕草と結城くんの態度を見ると、どうやら結城くんが女の子の手を振りほどいたみたいで…


< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop