推し? 好き? 最後はリアコ? ー揺れる心を抱き締めてー
確かめたい。

私は何も考えず,2段ベッドのはしごを下り,玄関に走った。

その間も,声は聞こえる。



「どんなだろーね,朔の家。気にならない?」

「気になる~。えーでも以外と片付いてないんじゃなーい」

「いやそれはないで……」



そしてとうとう,私は衝動的にドアを開けた。

ーガチャ……



「あ……」

「? ……」



ドアの向こうに広がる光景に,私は声を漏らして。

その声に反応した"ねここ"くんと,目が合った。

隣に,"まろんくん"もいる。

実際に見るのは初めてだけど,写真だけならインスタで何度も見た。

声も顔も服装も。

本当にまんまだ。
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