死神キューピッド
部屋にもどると、コンビニの袋をテーブルに置き、こたつに体を預けて目を閉じる。


もう、どんな現実もいらない。


だから、このまま眠らせて。


こたつで寝て起きてを繰り返して、どれだけ過ごしたのか分からないけど、さすがにだるい。


体はパキパキするし、頭は痛いし、ぼーとして全身が重い。


あー……。


ぐるりと部屋を見回すと、深いため息がにじむ。


部屋全体が、よどんでる……。


コンビニのゴミって、嵩張る。


……簡単にゴミ屋敷になるな、これ。


部屋にある一番大きいゴミ箱を自分の近くに移動させると、座ったまま手の届くところから、ゴミを捨てていく。


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