初恋と約束が叶う未来まで

  ホテルに着いたらしく…降りた駐車場でそのまま開会式が行われた。

  クラス順に荷物を持ち、私達3組は7階に向かった。エレベータ降りると談話出来るようなスペース、部屋はエレベータ降りて右側に女子部屋、左側に男子部屋。男子も女子3人一部屋で班ごと使うことになっている。

  説明が終わると部屋に荷物を置いて、エレベーター前集合になった。

 「さぁ、荷物置きにいこ〜!」

  恭平くんの手を取るとブンブン腕を振っている紬來ちゃん。

 「はいはい…紬來、落ち着こうね」

  テンションの高い紬來ちゃんをなだめる恭平くんを横目に絢くんに声をかけた。

 「カーディガン…貸してくれて、ありがとう」

  央ちゃんにカーディガンに差し出すも受け取ろうとしてくれない。

 「夕栖寒がりだし、もう一枚あるから使ってて良い」

  それだけ言うと男子部屋の方へ歩いて行く。

 「えっ、央輔ちょっと待って!」

  恭平は央ちゃんを追いかけて行った。それを見ていた蘇芳くんも頭を下げて後を追う。

< 12 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop