初恋と約束が叶う未来まで

 「二人は大学も一緒に行くの?」

  蓮見さんが、しおりを記入しながら質問して来た。
  漠然と一緒に大学に行来たいって考えたことはあった。でも、大きくなるに連れて無理だと分かって…諦めないと行けないと分かってしまったんだよね……。

 「大学は別々になることだけは決まってるかな?行く場所は決めてないけどね…」

  「えっ、そうなの!?ずっと一緒だったのに?」

  蓮見さんは、『大学も一緒に行く』って返って来ると思ってのかビックリしていた。

 「俺の実家病院だし、夕栖とこは会社経営してるから別だな。俺は医者になる事が夢だし…医大に行くって決めてるからな。」

  ずっと近くで見てきたから央ちゃんの夢は知っていたし…医大行くだろうなぁとは思ってた。

 「私もお父さんの会社継がせて貰えるか分からないけど、お手伝いするにしても経営学勉強しないと…。」

  央ちゃんと通える最後の学校だから高校生活、悔いなく3年間終えたい。

 「学年トップ2はちゃんと先のことも考えてるから成績良いんだな…」

  入試の成績が、入学して廊下に30位までは張り出されていた。
 央ちゃんが1位なのは、お医者さんになる為にずっと頑張ってるから…。
  そんな央ちゃんの隣に居る為に勉強して来た。央ちゃんが私が隣に居ても恥ずかしくないようにって思って…私は頑張ってるだけ、なんとも不順だなぁ……。

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