初恋と約束が叶う未来まで
「お風呂済ませちゃおっか!」
紬來ちゃんのお誘いと同時に私の携帯が鳴った…スマホの画面を見ると央ちゃんからだった。
「ごめんね…ちょっと待って…」
「了解だよー!」
央ちゃんからのメッセージをドキドキしながら開いた。
『風呂終わったら、恭平達と遊びに行くから』
『了解♪紬來ちゃん達と待ってるね!』
我ながら可愛くないメッセージ…♡くらいつけられたらいいのに…。
お風呂上がり…ふと思った。
すっぴんで会うのはいつ振りだろ?
中学の頃にはもう軽くメイクしてた気がする。紬來ちゃんも鈴木さんも蓮見さんもすっぴんでもかわいい…隣に並ぶの怖い…。
「夕栖、白くて肌綺麗だな〜触らせろ〜!」
紬來ちゃんが両手を顔の横に構えて迫ってくる…。
「いやいや、紬來ちゃんも鈴木さんも蓮見さんもすっぴん可愛いじゃん…私なんて足元にも及ばないのに…」
「えっ?何言ってるのる?入学初日から夕栖ちゃんのファンクラブ出来てるのに!」
「………?私の!?いやいや…」
そんなわけない…央ちゃんとか恭平くん、紬來ちゃんのならあることを知ってるけど…わたしなんて有り得ないよ……。