初恋と約束が叶う未来まで
今日はクラスマッチ!
私と紬來ちゃんはバレー、央ちゃんと恭平くんはバスケ。
私達のチームは2回戦で負けた。勝ち進んでいるで央ちゃん達を応援しようとやって来た。
負けた子達が、応援で詰め寄せているから人が多い。
「夕栖、携帯と飲み物預かっててくれ。」
「勿論、良いよ!」
荷物を手渡され、央ちゃんは上着を脱いで肩にかけてくれた。
「今から試合だしな…それに夕栖寒がりだからな。」
「…央ちゃん、ありがとう!応援してるから頑張ってね!」
「ありがとう。やるからには勝つ!」
央ちゃんは負けず嫌い。私に負けたくないと言う理由だけで、ずっと学年首位をキープしている。
「橘く〜ん、頑張って〜!」
「南雲くん、頑張れ〜!」
央ちゃんも恭平くんも本当にモテる…。隣で紬來ちゃんが恭平くんを睨んでいる。
どうしたんだろう?
2人とも双子だから本当に仲良くて…お互いが1番大事なのが一緒に居て伝わってくる。
それに気付いた恭平くんが、ジェスチャーで鎮めようとしている…本当に仲良いなぁ。
私の心も穏やかではない…モヤモヤしてる。こんなに嫉妬深かったとは…。
こんな…私の気持ちなんて知らないだろう央ちゃんは、コートを走り抜けて行く。
央ちゃん、本当にカッコいい。