初恋と約束が叶う未来まで

  今日はクラスマッチ!

  私と紬來ちゃんはバレー、央ちゃんと恭平くんはバスケ。

  私達のチームは2回戦で負けた。勝ち進んでいるで央ちゃん達を応援しようとやって来た。

  負けた子達が、応援で詰め寄せているから人が多い。

 「夕栖、携帯と飲み物預かっててくれ。」

 「勿論、良いよ!」

  荷物を手渡され、央ちゃんは上着を脱いで肩にかけてくれた。

 「今から試合だしな…それに夕栖寒がりだからな。」

 「…央ちゃん、ありがとう!応援してるから頑張ってね!」

 「ありがとう。やるからには勝つ!」

  央ちゃんは負けず嫌い。私に負けたくないと言う理由だけで、ずっと学年首位をキープしている。

 「橘く〜ん、頑張って〜!」

 「南雲くん、頑張れ〜!」

  央ちゃんも恭平くんも本当にモテる…。隣で紬來ちゃんが恭平くんを睨んでいる。
 どうしたんだろう?
 2人とも双子だから本当に仲良くて…お互いが1番大事なのが一緒に居て伝わってくる。

  それに気付いた恭平くんが、ジェスチャーで鎮めようとしている…本当に仲良いなぁ。

  私の心も穏やかではない…モヤモヤしてる。こんなに嫉妬深かったとは…。

  こんな…私の気持ちなんて知らないだろう央ちゃんは、コートを走り抜けて行く。

  央ちゃん、本当にカッコいい。

< 5 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop