初恋と約束が叶う未来まで

  クラスマッチも終わり、修学旅行の準備が始まり、班決めをしている。

  2日目の夜肝試しがある為少人数で、7人1班を組むことになった。

 「央ちゃん…」

 私がが声をかけると優しく微笑んで頭をぽんっと撫でた。

 「分かってる、大丈夫。恭平、あと探して書いといてくれるか?」

  恭平くんは、振り返ると「そのつもりだけど」って言って探しに行ってくれた。

 「夕栖?大丈夫か?」

  考え事していたからボーッとしていただけなのに…心配そうにわたしの顔を覗いてきた。

 「…うん、大丈夫だよ…」

  周りはまだ班決めしてる中、私を央ちゃんの椅子に座るように手を引いてくれ… 私が座ると机にもたれ掛かり周りの様子を見ながらも私の心配をしてくれている。

  私は、ズルい。幼なじみの特権を使って央ちゃんの優しさを利用してる。

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