初恋と約束が叶う未来まで
夏休みに入ると央ちゃんが宿題を教えに家に来てくれていた。毎年恒例の景色、央ちゃんのおかげで、中学から学年5位圏内をキープ出来るようになっていた。
夏休みも折り返し始めた。
今日はみんなで買い物に行く日!
この前買った白のシャツワンピ!
高校生になったし少しはオシャレしたいって思ってお母さんと一緒に買い物に行った。
黒のカーデを合わせ、メイクもいつもより頑張った…。
時計を見ると9時15分を回っていた。
「もうこんな時間…急がないと!」
スニーカーを履くと急いでエレベーターに乗った。
エレベーターを降りると央ちゃんが壁に背中預けて本を読んでいた。
絵になるな…本当にカッコいい。
私に気づいた央ちゃんはバックに本を仕舞った。
「おはよう」
「おはよう、どうしたの?」
央ちゃんが、私を上から下まで見た後目を逸らしたような気がした…。
「いや、なんかいつもと違うなって…似合ってる。行くか!」
いつもと違う服だからかな?それともメイクかな?
どっちでもいいっか!央ちゃんが気づいてくれて、似合ってるって言ってくれた。
央チャンの袖を軽く引っ張ると
「気づいてくれて…ありがとう!」
「…あぁ」
恥ずかしい…でも、央ちゃんの耳も赤くなっていた。