初恋と約束が叶う未来まで
  央ちゃんと何を話す訳でもなく…会話しなくても一緒に過ごすこの時間や雰囲気が好き。

  駅までの20分…央ちゃんは私のペースに合わせて歩いてくれた。

 「ゆ〜ず!」

  駅に着くと紬來ちゃんが手を振ってくれていた。

 「夕栖、橘くんおはよ〜!」

 「紬來ちゃん、恭平くんおはよう」

 「二人ともおはよう。今日も仲良いな…」

  恭平くんはニヤニヤしながら央ちゃんを肘でつつく。

 「…おはよう。揃ったし、行くぞ。」

  央ちゃんが恭平くんのニヤニヤをスルーし言うとみんなで駅向かいにあるショッピングモールへ歩き出した。

  ショピングモールに着くなり、あーでもないこーでもないって言い合いながらも買い物は進んでいた。

  久しぶりに央ちゃんや紬來ちゃん、恭平くんと買い物だけど一緒に遊べて本当に楽しかった。

 「もうすぐ夏休み終わるのに夏っぽいことしてない!」

  紬來ちゃんが机に伏せて机を軽く叩き抗議する。

 「海行きたいけど、遠いし行けないよね。あっ、そうだ!プール!という事で来週はみんなでプールに行きます〜!」

 「無理だろ。来週は父さん帰ってくるから旅行行くことにになってだろ。」

「うっ…忘れてた。」

  恭平くんの一言で紬來ちゃんの計画はなくなってしまった。
 いつかみんなで行けるといいな。
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