故意な恋~ヤンデレ社長は愛しい妻と共に~


今は軽く頬を染めるだけで済んでいる。

「晴人さん。今日は何時に帰ってきますか?」

晴人さんの背中を洗いながら尋ねる。

「う~ん、そうだな…。多分、九時には帰れるかな」

「分かりました。それまでにご飯用意しときますね」

「うん。いつもありがとう。でも、大変だったら使用人に任せてもいいんだよ?」

この二階建ての家には現在、三人の使用人がいる。

晴人さんの家に代々仕える人たちで、家事のほとんどは任せている。


前に隣同士で住んでいたマンションは日本に帰ってきた時にはもう、

晴人さんの手によって契約解除されていた。
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