ソルティキャップ
「少しずつではありますが、骨がくっついてきてますね。」
医者は、俺の右腕のレントゲン写真を眺めて楽しそうにしているが、俺はさっき倒れた子のことが気掛かりで仕方がなかった。
もし俺のせいで死んでしまったら…?
俺はこのまま知らん顔してていいのか…?
いや、絶対そんなわけない。というかこのまま知らん顔なんてできない。
あのとき俺がいた以上、きっと俺にも非があるはずだ。
せめてあの子がどうなったか確認したい。
俺は診察が終わると、すぐに受付に戻った。
「あの、さっきここで倒れた、高校生ぐらいの子の部屋ってどこですか。」
受付の人に聞いてみた。たぶん、女の子が倒れたときにいた人と、同じ人だと思う。
「えっと…面会証はお持ちですか?」
俺は全力で首を振った。
「面会証はないけど…目の前で倒れたから心配で…あと、何も出来なかったからお詫びがしたくて…」
受付の人は少し考えると、俺に面会証を渡した。
「本来は面会証を持っていないと面会は出来ません。ですが、今回は特別に許可します。普通病棟301号室に行ってください。」
面会証を受け取った俺は、全力でお辞儀をしてから、エスカレーターを駆け上っていった。
医者は、俺の右腕のレントゲン写真を眺めて楽しそうにしているが、俺はさっき倒れた子のことが気掛かりで仕方がなかった。
もし俺のせいで死んでしまったら…?
俺はこのまま知らん顔してていいのか…?
いや、絶対そんなわけない。というかこのまま知らん顔なんてできない。
あのとき俺がいた以上、きっと俺にも非があるはずだ。
せめてあの子がどうなったか確認したい。
俺は診察が終わると、すぐに受付に戻った。
「あの、さっきここで倒れた、高校生ぐらいの子の部屋ってどこですか。」
受付の人に聞いてみた。たぶん、女の子が倒れたときにいた人と、同じ人だと思う。
「えっと…面会証はお持ちですか?」
俺は全力で首を振った。
「面会証はないけど…目の前で倒れたから心配で…あと、何も出来なかったからお詫びがしたくて…」
受付の人は少し考えると、俺に面会証を渡した。
「本来は面会証を持っていないと面会は出来ません。ですが、今回は特別に許可します。普通病棟301号室に行ってください。」
面会証を受け取った俺は、全力でお辞儀をしてから、エスカレーターを駆け上っていった。