ソルティキャップ
8月25日日曜日
今日も彼女のところに行くから、スーパーでゼリーを買っていった。今週はグレープ味。俺はグレープ味が一番好きだから、きっと彼女も喜んでくれるはずだ。
いつも通り、自分の診察を終え、病棟の3階に上がった。彼女の病室が見えると、病室の前には人影があった。叶汰だ。いつもはこの時間には来ないはずだが。
「今、真結は検査中だ」
仁王立ちで腕を組む叶汰の目はとても鋭い。俺は彼女を待つために待合スペースへ行こうと、無言で叶汰に背を向けた。すると突然、ゼリーの袋をガシッと掴まれた。
「お前か。いつも大量のゼリーを持ってくるのは」
「それがなんだよ」
俺は叶汰の手を振り払った。
「迷惑なんだよ」
叶汰のその言葉に俺は叫びそうになった。だが、さすがに病院で大声を出すわけにはいかないので、ぐっと飲み込んだ。
「迷惑ってなんだよ」
叶汰は俺の持っているビニール袋からゼリーを1つ出し、成分表示を俺に見せた。
「塩分含有量。このゼリーは100g当たり0.15gを超えてるだろ」
「それの何がいけないんだよ」
俺がそう答えると、叶汰は眉間にしわを寄せた。
「お前まさか、真結の病気のこと知らねーで見舞いに来てたのかよ」
「何も知らねーよ」
叶汰は思うため息をついてから、俺に手招きした。
「じゃあ、こっち来い」
いつも通り、自分の診察を終え、病棟の3階に上がった。彼女の病室が見えると、病室の前には人影があった。叶汰だ。いつもはこの時間には来ないはずだが。
「今、真結は検査中だ」
仁王立ちで腕を組む叶汰の目はとても鋭い。俺は彼女を待つために待合スペースへ行こうと、無言で叶汰に背を向けた。すると突然、ゼリーの袋をガシッと掴まれた。
「お前か。いつも大量のゼリーを持ってくるのは」
「それがなんだよ」
俺は叶汰の手を振り払った。
「迷惑なんだよ」
叶汰のその言葉に俺は叫びそうになった。だが、さすがに病院で大声を出すわけにはいかないので、ぐっと飲み込んだ。
「迷惑ってなんだよ」
叶汰は俺の持っているビニール袋からゼリーを1つ出し、成分表示を俺に見せた。
「塩分含有量。このゼリーは100g当たり0.15gを超えてるだろ」
「それの何がいけないんだよ」
俺がそう答えると、叶汰は眉間にしわを寄せた。
「お前まさか、真結の病気のこと知らねーで見舞いに来てたのかよ」
「何も知らねーよ」
叶汰は思うため息をついてから、俺に手招きした。
「じゃあ、こっち来い」