春風、漫ろに舞う
そこからは、楽しい宴会が始まって。
歌い出したり、踊り出す人たちもいた。
藤雅のご両親も楽しそうに笑っているし、藤雅もわたしの隣で日本酒を呷っている。
わたしは未成年でまだ飲めないから、オレンジジュースと出されたお料理を食べていた。



「美味いか?」


「うん、美味しいよ。
特にこのエビチリ、めちゃくちゃ美味しいの。」


「うちの台所番はお袋が監修してるせいで料理うめえからな。」


「藤雅もお料理上手だよね。」


「そうか?
芽来にしか食わせねえから、お前が喜んでくれるならなんでもいいよ。」


「いつも美味しいご飯をありがとう…。」



あ、このローストビーフも美味しい。
お肉が柔らかくて、いくらでも食べれちゃいそう。




< 105 / 341 >

この作品をシェア

pagetop