春風、漫ろに舞う
「若にとったら、芽来さんは鞘なんでしょうね。」


「鞘?」


「…はい。
若の狂気の刃を抑える、鞘。」


「あー…そういうこと。
それは確かにそうだろうね。
芽来ちゃんしか抑えられないからな〜。」


「…俺たちが出来るのは、お2人を支えることですよ。」


「頑張るしかないね〜。」



そんな話をしなから、一条組専属の病院へ着くまで窓の外を見て過ごす。



芽来ちゃんに、あんなこと言ったのしっかり謝らなきゃいけないね。
それから、これからもよろしくねって。


期待してますよ、若姐さん。
うちの若頭をどうか、よろしくお願いします。








< 149 / 341 >

この作品をシェア

pagetop