春風、漫ろに舞う
「分かった。
十葵、その時間は空けてくれ。」
「は〜?
明日は、回収の日でしょ。
若が行かなくてどうするんですか。」
「お前でも出来るだろ。」
「はあ…。
蒼樹、後で予定調整しよ〜…。」
「承知。」
「そんな無理して来なくても…。
わたしただのゲストだから、出番ちょっとで終わっちゃうよ。」
「それでも行く。
…彼女の晴れ舞台、見ない彼氏なんていねえだろ。」
「プレッシャーでか…。
まあ、ぼちぼち頑張るよ。」
ありがとねって。
なんか恥ずかしくなって、小さく藤雅に伝えたら。
藤雅はわたしの唇にキスを落とした。
「…小声で言った意味ないじゃん。」
「可愛いお前が悪い。」
「馬鹿。」
十葵たちの前だから。
これ以上やるのは、恥ずかしくなって。
わたしは、食器を下げるとそそくさと自分の部屋に戻った。
「わたしの出番は、6時だから…。
5時には会場着くようにして…。」
あー…不安だなあ。
柊も瑛も居ないなんて、不安でしかない。
これなら、ゲストじゃなくて完全な独り舞台の方がマシだ。
急にソワソワして、怖くなってきた。
どうしよう。
もう辞めたい、ドタキャンしたい。
十葵、その時間は空けてくれ。」
「は〜?
明日は、回収の日でしょ。
若が行かなくてどうするんですか。」
「お前でも出来るだろ。」
「はあ…。
蒼樹、後で予定調整しよ〜…。」
「承知。」
「そんな無理して来なくても…。
わたしただのゲストだから、出番ちょっとで終わっちゃうよ。」
「それでも行く。
…彼女の晴れ舞台、見ない彼氏なんていねえだろ。」
「プレッシャーでか…。
まあ、ぼちぼち頑張るよ。」
ありがとねって。
なんか恥ずかしくなって、小さく藤雅に伝えたら。
藤雅はわたしの唇にキスを落とした。
「…小声で言った意味ないじゃん。」
「可愛いお前が悪い。」
「馬鹿。」
十葵たちの前だから。
これ以上やるのは、恥ずかしくなって。
わたしは、食器を下げるとそそくさと自分の部屋に戻った。
「わたしの出番は、6時だから…。
5時には会場着くようにして…。」
あー…不安だなあ。
柊も瑛も居ないなんて、不安でしかない。
これなら、ゲストじゃなくて完全な独り舞台の方がマシだ。
急にソワソワして、怖くなってきた。
どうしよう。
もう辞めたい、ドタキャンしたい。