春風、漫ろに舞う
「いつかきっと君が居ない事に慣れてしまう
そんなに自分が怖くて
キミノカケラを集めている」


「君がいない世界なら僕はいらないと
簡単に言えてしまう僕は
君がいない事に慣れることはない」



わたしが作詞をして。
彼らが作曲をしてくれた曲は、SNSではとても好評だった。


そのおかげか、今日も満員御礼でチケットも販売して数秒で完売したと聞いた。

彼らのファンも多くて、少し見られてる感じがいつもより違う雰囲気がして緊張する。
だけど、藤雅を関係者席に招待して来てくれているの知ってるから大丈夫。



「君を忘れないように
君とのキオクを1つずつ覚えるよ
忘れたわけじゃない 思い出せないだけ」


「キミノカケラを集めて
ピースがハマったパズルのように
君への愛を告げるんだ」



見つめ合って歌えば、歓声が沸き上がる。
煌月よりファンの女性比率が多いから。


囁くように、愛してると微笑み。
キャー!と黄色い歓声の中、ライブは幕を閉じた。


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