春風、漫ろに舞う
そんな話をしつつ、いつも通り家まで送ってもらって藤雅と一緒にご飯を食べる。
それから、一緒にお風呂に入って一緒にお布団に入る。
全部、藤雅と一緒。
「藤雅。」
「なんだ?」
「…だいすき。」
「俺は愛してるよ。」
「わたしも。…おやすみ。」
藤雅の腕の中で目を瞑る。
藤雅の香りと温もりに包まれて、まるでゆりかごみたい。
その晩、わたしはいつぶりかに夢を見た。
…またあの夢だ。
逃げ回るわたしを、ひとつの影が追いかけてくる。
「…やめて、もうやめて…。」
息が切れて、足がもつれる。
それでも背後の影は止まる気配がない。
苦しい、辛い、死にたい。
どうして、なんで、わたしが何をしたって言うの。
「…っ、…夢…。」
はっ、と起き上がって首筋に伝わった自分の汗で我に返る。
もう、朝…?
隣で寝息を立てる藤雅を見るに、まだ起きる時間では無さそうで。
スマホで確認すると、まだ朝方だった。
それから、一緒にお風呂に入って一緒にお布団に入る。
全部、藤雅と一緒。
「藤雅。」
「なんだ?」
「…だいすき。」
「俺は愛してるよ。」
「わたしも。…おやすみ。」
藤雅の腕の中で目を瞑る。
藤雅の香りと温もりに包まれて、まるでゆりかごみたい。
その晩、わたしはいつぶりかに夢を見た。
…またあの夢だ。
逃げ回るわたしを、ひとつの影が追いかけてくる。
「…やめて、もうやめて…。」
息が切れて、足がもつれる。
それでも背後の影は止まる気配がない。
苦しい、辛い、死にたい。
どうして、なんで、わたしが何をしたって言うの。
「…っ、…夢…。」
はっ、と起き上がって首筋に伝わった自分の汗で我に返る。
もう、朝…?
隣で寝息を立てる藤雅を見るに、まだ起きる時間では無さそうで。
スマホで確認すると、まだ朝方だった。