春風、漫ろに舞う
たまには、わたしが朝ごはんでも作ってびっくりさせようかな。
朝の弱いわたしがこんな早く起きることなんて、そうそう無いんだから。
そう決めると、ベッドを抜け出して。
洗面所で顔を洗ってからキッチンへ向かった。
「…やりますか。」
藤雅みたいに拘ったのは出来ないけど。
冷蔵庫にあった卵をスクランブルエッグにして、お味噌はもやしと玉ねぎ。
味見をしてみたけど、我ながら美味しくできたと思う。
お母さんと同じ味がしたから。
「芽来…?」
「あ、おはよう。
ご飯できてるから一緒に食べよ。」
「作ってくれたのか…!?」
「うん。お口に合うといいけど。」
「ありがと。すげー嬉しい。」
後ろからわたしを抱きしめて。
そのままわたしの手を取って、2人でテーブルについた。
いただきます、と手を合わせて食べ始めた藤雅をちらっと見る。
美味しいかな、どうかな。
嬉しそうにしてくれてるけど、味はどうかな…?
「…美味い。すげー美味い。
俺とは違う味だけど、これ好きだ。
何使ってんだ?昆布…?」
「お口に合ったみたいで良かった。
……いただきます。」
藤雅と2人で朝ごはんを囲んで。
わたしは学校へ行く支度に取り掛かった。
朝の弱いわたしがこんな早く起きることなんて、そうそう無いんだから。
そう決めると、ベッドを抜け出して。
洗面所で顔を洗ってからキッチンへ向かった。
「…やりますか。」
藤雅みたいに拘ったのは出来ないけど。
冷蔵庫にあった卵をスクランブルエッグにして、お味噌はもやしと玉ねぎ。
味見をしてみたけど、我ながら美味しくできたと思う。
お母さんと同じ味がしたから。
「芽来…?」
「あ、おはよう。
ご飯できてるから一緒に食べよ。」
「作ってくれたのか…!?」
「うん。お口に合うといいけど。」
「ありがと。すげー嬉しい。」
後ろからわたしを抱きしめて。
そのままわたしの手を取って、2人でテーブルについた。
いただきます、と手を合わせて食べ始めた藤雅をちらっと見る。
美味しいかな、どうかな。
嬉しそうにしてくれてるけど、味はどうかな…?
「…美味い。すげー美味い。
俺とは違う味だけど、これ好きだ。
何使ってんだ?昆布…?」
「お口に合ったみたいで良かった。
……いただきます。」
藤雅と2人で朝ごはんを囲んで。
わたしは学校へ行く支度に取り掛かった。