春風、漫ろに舞う
「じゃあ行ってくるね。
今日はバイトのあとに、家に泊まって明日の帰りにそっち戻るから。」
「ん。明日の帰りに迎えに行く。」
「ありがと。またね。」
他の生徒が登校するよりも早くに来て、教科書とノートを開く。
家で勉強すると、藤雅にも気を遣わせちゃうし早くに登校すれば生徒も少ないから学校の前まで送ってもらえる。
一石二鳥だから、最近は家を出る時間を早めにした。
定期テストが終わった今、部活も開始されたせいで外からは運動部の声が聞こえて。
それをBGM代わりに勉強を進めていく。
「……静かだなあ。」
あと30分もすれば、続々とクラスメイトが登校してきて煩くなるのに。
今は、わたしと数人の生徒しか居ない。
しかもみんな勉強してる。
集中力も切れてきて、用もないのにわたしは廊下へと繰り出した。
この間の定期テストの点が貼り出されてる掲示板の前で足を止める。
「…6位…。」
こんな、なんて言ったら怒られるかもしれないけど。
ランクを落として入った学校なのに、1位にすらなれないなんて。
少しだけ、自分にがっかりした。
今日はバイトのあとに、家に泊まって明日の帰りにそっち戻るから。」
「ん。明日の帰りに迎えに行く。」
「ありがと。またね。」
他の生徒が登校するよりも早くに来て、教科書とノートを開く。
家で勉強すると、藤雅にも気を遣わせちゃうし早くに登校すれば生徒も少ないから学校の前まで送ってもらえる。
一石二鳥だから、最近は家を出る時間を早めにした。
定期テストが終わった今、部活も開始されたせいで外からは運動部の声が聞こえて。
それをBGM代わりに勉強を進めていく。
「……静かだなあ。」
あと30分もすれば、続々とクラスメイトが登校してきて煩くなるのに。
今は、わたしと数人の生徒しか居ない。
しかもみんな勉強してる。
集中力も切れてきて、用もないのにわたしは廊下へと繰り出した。
この間の定期テストの点が貼り出されてる掲示板の前で足を止める。
「…6位…。」
こんな、なんて言ったら怒られるかもしれないけど。
ランクを落として入った学校なのに、1位にすらなれないなんて。
少しだけ、自分にがっかりした。