春風、漫ろに舞う
その顔に少しドキッとする。
さっきの人とはまた違った雰囲気で。
どこかの男性アイドルグループにいそうな、女の子が好きそうな甘めの顔だったから。
「君、それ…。」
「さっき、ここの公園で拾ったんです。
落とした人の後を追おうと思ったんですけど、間に合わなくて。
同じようなスーツ着てるから、もしかしてお知り合いなのかなって思いまして。」
「はあ〜〜よかった、マジ。ありがとう。」
見つかった事で安心したのか。
深くため息をつくように息を吐くと、その人は頭をガシガシ掻きながらしゃがみこんだ。
そんなに探してたの?
これなら、ちゃんと交番に届けようとして正解だ。
「今、ちょうど交番に届けようとしてたので。
わたしもそこまで行く手間が省けたので良かったです。」
ハンカチをその人に渡して。
それじゃあ、と家に帰ろうとしたら。
男の人に呼び止められた。
さっきの人とはまた違った雰囲気で。
どこかの男性アイドルグループにいそうな、女の子が好きそうな甘めの顔だったから。
「君、それ…。」
「さっき、ここの公園で拾ったんです。
落とした人の後を追おうと思ったんですけど、間に合わなくて。
同じようなスーツ着てるから、もしかしてお知り合いなのかなって思いまして。」
「はあ〜〜よかった、マジ。ありがとう。」
見つかった事で安心したのか。
深くため息をつくように息を吐くと、その人は頭をガシガシ掻きながらしゃがみこんだ。
そんなに探してたの?
これなら、ちゃんと交番に届けようとして正解だ。
「今、ちょうど交番に届けようとしてたので。
わたしもそこまで行く手間が省けたので良かったです。」
ハンカチをその人に渡して。
それじゃあ、と家に帰ろうとしたら。
男の人に呼び止められた。