春風、漫ろに舞う

崩れる牡丹

「大丈夫か?」


「…うん。大丈夫だよ。」



あれから、数日。
大丈夫だと答えたけれど、体は正直で。
兄の夢を見ては魘されて、藤雅に起こされる。

夢見が悪くて、寝不足だけどそれもあと数日の辛抱。

最近は滅多に見ることもなかったけど、兄との再会が近づいてきてることで心が拒否してる。



「じゃあ、行ってくるね。」


「無理するなよ、終わったら連絡してくれ。」


「うん。藤雅もゆっくりしてて。」



今日は夕方からじゃなくて、昼間から仕事の藤雅。
あと数時間もしたら家を出るだろう。

わたしはといえば、今日も変わらずライブ。
だけど今日はいつものライブハウスじゃなくて、イベントへの出演。



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