春風、漫ろに舞う
「それでさ〜!
その時、聖学の子がなんて言ったと思う!?
落としましたわよ、それって!」


「は〜〜?そんなこと言うの!
使ったことねえわそんな言葉。」


「でしょ〜?有り得ないってマジで!
あいつら絶対あたしらのこと見下してるからね!?…てか、芽来見たことある?聖学の子。」



友達とお弁当を囲みながら色々話す昼休み。
大抵、わたしは話聞いてないけど。


よく分からない話だし、首をいちいち突っ込んで話の骨を折るのも良くない。



「んー…無いかな、多分。せいがく?がそもそも何か分からない。」


「聖隷ルチアーノ学園だよ。
ほら、隣町ある馬鹿でかい学校。
見たことない?女子の真っ白なセーラー服が有名なんだよ。セーラーワンピみたいな。」


「真っ白のセーラー服なら見たことあるわ、街の方で買い物してるの前に見た。
後ろ襟のところに金の星ついてるとこだよね。」






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