モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
ベアトリスが車寄せまででいいと言っても、頑としてしっかり警備がされている建物に入るまで護衛しようとしていたレオだが、ユリアンの申し出にはあっさり従った。
ずいぶんな態度の違いだと、少しだけレオに非難の視線を送る。すると彼はすぐに気づいたようだ。
「最強の王太子殿下がいれば、お嬢様が危険な目に遭う可能性はほぼゼロですからね。では授業が終わる頃にお迎えに上がります」
レオはそう言うと、同僚の騎士たちと、公爵邸へと帰っていった。
「行こう」
ユリアンに促され、ベアトリスはうなずき彼とともに歩き出す。
「護衛が増えたようだな」
そう問う彼は当然ながら事情を知っているようだった。
「はい、お父様の指示です。でもほかの方はいつも通りに見えますね」
「混乱を避けるために情報を規制している」
「それはかわいそうなのでは? 前もって危機の可能性を知っていたら対処しやすくなりますし」
自分たちだけ知っているのは不公平ではないか。
そんな思いからつい非難がましい声音になってしまったが、ユリアンは気を悪くするどころかむしろうれしそうで、優しい眼差しでベアトリスを見つめる。
ずいぶんな態度の違いだと、少しだけレオに非難の視線を送る。すると彼はすぐに気づいたようだ。
「最強の王太子殿下がいれば、お嬢様が危険な目に遭う可能性はほぼゼロですからね。では授業が終わる頃にお迎えに上がります」
レオはそう言うと、同僚の騎士たちと、公爵邸へと帰っていった。
「行こう」
ユリアンに促され、ベアトリスはうなずき彼とともに歩き出す。
「護衛が増えたようだな」
そう問う彼は当然ながら事情を知っているようだった。
「はい、お父様の指示です。でもほかの方はいつも通りに見えますね」
「混乱を避けるために情報を規制している」
「それはかわいそうなのでは? 前もって危機の可能性を知っていたら対処しやすくなりますし」
自分たちだけ知っているのは不公平ではないか。
そんな思いからつい非難がましい声音になってしまったが、ユリアンは気を悪くするどころかむしろうれしそうで、優しい眼差しでベアトリスを見つめる。