魔法のいらないシンデレラ
第十六章 ピンチ
朝、いつものように出勤しようとホテルに向かっていた瑠璃は、電車を降りたところで、電話の着信に気づく。
ホテルからの電話だった。
「はい。早乙女です」
人の波から外れ、階段のうしろで電話に出る。
「もしもし、総支配人室 秘書の早瀬です」
「あ、早瀬さん。おはようございます」
「瑠璃さん、今どちらに?」
早瀬は、いつもの口調ながらも、どこか様子がおかしい。
緊迫した雰囲気で、瑠璃に短く質問する。
「はい。最寄り駅で電車を降りたところです」
「分かりました。すぐそちらに行きますので、その場を動かないで待っていてください」
そう言うと、プツッと電話は切れた。
(え、早瀬さんがこちらに?ここで待つの?なにかしら…)
とりあえず、言われた通りにその場で待つ。
ホテルからの電話だった。
「はい。早乙女です」
人の波から外れ、階段のうしろで電話に出る。
「もしもし、総支配人室 秘書の早瀬です」
「あ、早瀬さん。おはようございます」
「瑠璃さん、今どちらに?」
早瀬は、いつもの口調ながらも、どこか様子がおかしい。
緊迫した雰囲気で、瑠璃に短く質問する。
「はい。最寄り駅で電車を降りたところです」
「分かりました。すぐそちらに行きますので、その場を動かないで待っていてください」
そう言うと、プツッと電話は切れた。
(え、早瀬さんがこちらに?ここで待つの?なにかしら…)
とりあえず、言われた通りにその場で待つ。