魔法のいらないシンデレラ
それからしばらくは、ソファでお茶を飲みながら、一生や早瀬が忙しそうに仕事をするのを眺めていたが、やがて時間を持て余した瑠璃は、自分も仕事をしたいと言って早瀬にパソコンを用意してもらう。
季節のお便りの原稿作りやSNSのチェック、パンフレットのデザインなどやることはたくさんあり、気づけば瑠璃は仕事に集中していた。
と、ふいに早瀬が、ダイニングテーブルで作業をしていた瑠璃のところにやって来た。
「ちょっと失礼」
そう言って画面をのぞき込んだ早瀬は、ああ、やっぱり、と言って瑠璃を見る。
「瑠璃さん、良かったら僕のデスクへどうぞ。このままだとバッテリーが切れます」
「え?あっ…」
近くにコンセントが見当たらず、そのまま作業していたのだった。
そしてあと数パーセントで充電が切れようとしている。
早瀬は瑠璃のパソコンを持ってデスクに戻ると、自分のパソコンの隣に並べて置き、コンセントに繋いだ。
予備の椅子を部屋の隅から持って来て、自分はそこに座る。
どうぞ、とうながされて、瑠璃はお礼を言いながら席に着いた。
静まり返った部屋に、三人がパソコンを操作する音だけがカタカタと響く。
季節のお便りの原稿作りやSNSのチェック、パンフレットのデザインなどやることはたくさんあり、気づけば瑠璃は仕事に集中していた。
と、ふいに早瀬が、ダイニングテーブルで作業をしていた瑠璃のところにやって来た。
「ちょっと失礼」
そう言って画面をのぞき込んだ早瀬は、ああ、やっぱり、と言って瑠璃を見る。
「瑠璃さん、良かったら僕のデスクへどうぞ。このままだとバッテリーが切れます」
「え?あっ…」
近くにコンセントが見当たらず、そのまま作業していたのだった。
そしてあと数パーセントで充電が切れようとしている。
早瀬は瑠璃のパソコンを持ってデスクに戻ると、自分のパソコンの隣に並べて置き、コンセントに繋いだ。
予備の椅子を部屋の隅から持って来て、自分はそこに座る。
どうぞ、とうながされて、瑠璃はお礼を言いながら席に着いた。
静まり返った部屋に、三人がパソコンを操作する音だけがカタカタと響く。