魔法のいらないシンデレラ
顧問弁護士の島田から、新たな情報が伝えられる。
このホテルを落とし入れようとしているのは、同じく都会の有名なホテル。
まさか?!と一生と早瀬が目を見張るホテル名が挙げられた。
「なぜそんな大きなホテルまでもが…」
「どうやら他のホテルは長らく経営不振が続いているようですね。好調なのは、フォルトゥーナとホテル高坂くらいかと。その2つが手を結んでは、もはや太刀打ち出来ないと必死のようです。相変わらず週刊誌に金を握らせ、何でもいいからフォルトゥーナの評判を落とす記事を!と。話を持ちかけられた出版社は、1つや2つではないようです」
「なり振り構わず…といったところですね」
早瀬の言葉に、島田も頷く。
「総支配人、いかがいたしましょう?何か対抗策を考えませんと…」
「放っておきましょう」
一生の落ち着いた声とセリフに、島田は驚く。
「よろしいのですか?今後また、でたらめな記事を書かれても?」
「構いません」
一生はきっぱり言い切ると、早瀬に顔を向ける。
「ただ、スタッフに危害が及ぶのだけは許さない。警備を強化し、二度とあのようなことが起きないよう、くれぐれも注意してくれ。通勤も、ハイヤーに送迎させるように」
「かしこまりました」
早瀬は気を引き締めた。
このホテルを落とし入れようとしているのは、同じく都会の有名なホテル。
まさか?!と一生と早瀬が目を見張るホテル名が挙げられた。
「なぜそんな大きなホテルまでもが…」
「どうやら他のホテルは長らく経営不振が続いているようですね。好調なのは、フォルトゥーナとホテル高坂くらいかと。その2つが手を結んでは、もはや太刀打ち出来ないと必死のようです。相変わらず週刊誌に金を握らせ、何でもいいからフォルトゥーナの評判を落とす記事を!と。話を持ちかけられた出版社は、1つや2つではないようです」
「なり振り構わず…といったところですね」
早瀬の言葉に、島田も頷く。
「総支配人、いかがいたしましょう?何か対抗策を考えませんと…」
「放っておきましょう」
一生の落ち着いた声とセリフに、島田は驚く。
「よろしいのですか?今後また、でたらめな記事を書かれても?」
「構いません」
一生はきっぱり言い切ると、早瀬に顔を向ける。
「ただ、スタッフに危害が及ぶのだけは許さない。警備を強化し、二度とあのようなことが起きないよう、くれぐれも注意してくれ。通勤も、ハイヤーに送迎させるように」
「かしこまりました」
早瀬は気を引き締めた。